今日はストラスブールに帰る日です。朝起きると空は薄曇り。「さすがに最終日は登らずに帰るだろう」と思っていましたが、そんな予想は見事に外れました。「もちろん登りますよ!」という返事が返ってきました。7時頃起きて 8時には出発。モチベーションの高さには、この4日間で何度も驚かされてきましたが、最終日にしてまだ驚かされるとは思いませんでした 😁
Sormiou・Colline de l'Une へ
Les Calanques のクライミングエリアの中では Cassis から比較的アクセスしやすく、初心者から楽しめるシングルピッチが多いエリア、Sormiou・Colline de l'Une へ向かいました。私は2013年にも訪れていますが、海こそ見えないものの、静かな雰囲気と明るい石灰岩が印象的で、賑やかな海沿いのエリアとは一味違っていて、個人的には気に入っています。
岩場には 8時30分過ぎに到着。さすがにまだ誰もいませんでした。今回のメンバーはマルチピッチ志向だったため、最初は少し物足りなそうでしたが、準備を始めればいつものクライマー。気付けば皆、真剣な表情で壁を見上げていました。10時頃になると雲の切れ間から青空が広がり始め、続々とクライマーたちが集まってきます。やはり太陽が出ると気持ちが良いですね。多くの人が 5c 前後のルートをトライしているようでした。
登ったルートの記録
- Les Minimes Friment (4c) repeat
2013年に登った時、「これは本当に4cなのか?」と思ったルート。今回も答えは同じでした。やはり個人的には辛口グレード。こういう再確認ができるのも、再訪の面白さかもしれません。 - La Voix du Calife (5b+) mOS
27m ある気持ちの良いロングルート。地元のヴォージュ(Vosges)にも、こうしたスケール感のある初級者向けルートがあれば嬉しいのですが。5b+ にしては少し厳しめながら、とても楽しめました。 - High Sierra (6a) mOS
前半は比較的登りやすいものの、後半にしっかりした核心があります。最後まで集中力を求められる好ルートでした。
- Claire (7a) m.lead-TO
内容と難易度の両方で、今回一番印象に残ったルートです。1便目は下部の核心でテンション。核心部は体感的に 6c 程度ありそうで、上部(6a/b くらいの印象)は比較的落ち着いて登れました。
休まず、すぐに 2 便目をトライ。しかし「次は登れるだろう」という気持ちが少し先走り、肝心の核心ムーブが雑になってしまいました。結果は再びテンション。こういうルートは、力よりも丁寧なムーブの組み立てが重要ですね。宿題は残りましたが、次回への楽しみも増えました。「次こそ登れる」そんな欲が出てしまった、最終日の最後の一本でした。
Les Calanques に別れを告げて
14時過ぎにクライミング終了。空は再び曇り始め、遠征の終わりを告げるような雰囲気になっていました。
最後に Sormiou の村を写真に収めて、宿泊先の Cassis に戻りました。16時にオーナーへ鍵を返却し、そのままストラスブールへ向けて出発しました。
リヨン周辺では渋滞に巻き込まれましたが、それ以外は順調。車窓から少しずつ遠ざかる南フランスの景色を眺めながら、この4日間を振り返っていました。快晴のマルチピッチ。雨の日の港町散策。仲間との食事。そして最終日の朝トレ。どれも派手な出来事ではありませんが、不思議と心に残る時間ばかりでした。
小雨の降るストラスブールへ到着したのは深夜2時頃。さすがに疲れていましたが、それ以上に満足感の方が大きかった気がします。4日間という短い遠征でしたが、快晴の岩場も、雨の日の港町も、仲間との何気ない時間も、どれも印象に残る旅になりました。白い石灰岩の壁と青い地中海。Les Calanques は、登る楽しさだけでなく、その土地で過ごす時間そのものが魅力なのだと思います。またいつか、あの景色に会いに行きたいですね。
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