サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の旅、いよいよスタートです。初日のルートは、ポルト(Porto)からヴァイラン(Vairão)まで約23.7km。果たしてどんな旅になるのか?期待と少しの不安を抱えながら、最初の一歩を踏み出しました。
初めてのアルベルゲの朝
朝になりました。しかし、ほとんど眠れませんでした😅原因は同室の方の大きないびき。まあ、これもアルベルゲ泊の洗礼なのかもしれません。巡礼者向けの相部屋宿泊ですから、こういうことも含めて旅の一部ですね。
早い人は朝5時頃から起き始め、多くの巡礼者は6時過ぎには出発準備を開始。私の予定は少し違い、まずはポルト大聖堂(カテドラル)へ行き、最初のスタンプを押してもらってから歩き始めることにしました。
いよいよ巡礼開始……のはずが?
カテドラルのオープンは9時。それまで時間があったので、ゆっくり朝食を食べながら過ごしました☕周囲を見渡すと、やはり年配の巡礼者が多い印象。そして驚いたのは、みなさんの荷物の少なさです。大きなバックパックを背負っている私とは対照的に、荷物は驚くほどコンパクトで、長旅に慣れている人たちの雰囲気がありました。
この日の朝、ポルトの街は濃い霧に包まれていました。傘をさすほどではありませんでしたが、決して快晴とは言えない天気。「もう一泊ポルトに泊まろうかな」と少し迷いましたが、逆に暑くなく歩きやすいかもしれないと思い、予定通り出発することにしました。
9時過ぎ、ポルト大聖堂で最初のスタンプを押してもらいました。周囲を見ると、これから巡礼に向かうと思われる人は15人ほど。
いよいよ始まるんだな、と少し気持ちが高まりました。
地図探しでいきなり寄り道
さて、出発前にもう一つやることがありました。それは巡礼路の地図探しです。カテドラル前の観光案内所なら地図があると思っていたのですが、置いてあるのは簡単な案内図だけ😵スタッフの方に聞くと、地図を購入できる場所として教えてくれたのが Fnac という本屋さん。しかし、オープンは10時から……まさか出発前から待ち時間が発生するとは思いませんでした😅
最初は「地図なしで歩こう!」と決め、アルベルゲ方面へ戻りかけました。でも途中で考え直し、「やっぱり待とう」と方向転換。結果的には、黄色い矢印が随所にあるため、地図がなくても迷うことはありませんでした。ただ、地図があると「今どこを歩いているのか」が分かるので、精神的な安心感は大きかったです。
ようやく巡礼スタート!
結局、アルベルゲを出発したのは10:45頃。当然ながら、周囲には巡礼者らしき姿はありません。「みんなもう先に行ってしまったのかな……」少し焦りましたが、「まあ、明るいうちには目的地に着くだろう」と気持ちを切り替えて歩き始めました。
ポルト市街地を抜けるまで
11:44、歩き始めて約1時間。しかし、まだ街中です。正直に言うと、あまり楽しくありませんでした😅濃霧で景色もぱっとせず、写真を撮ってもいまひとつ。しかも巡礼者には全然会わない。「山歩きとは違って、これはちょっと退屈かも……」そんなことを考えながら歩いていました。
それでも安心材料はありました。黄色い矢印が、道路や壁のいたるところに描かれています。「道は間違っていないみたい」そう思いながら進みます。途中、突然現れた教会が美しいアズレージョで覆われていました。ポルトらしい景色に少し癒やされましたが、先を急ぐため今回は立ち寄らず通過。
今にして思えば、この「退屈さ」こそが、翌日以降に感じることになる巡礼路の変化をより際立たせてくれたのかもしれません。
初めて出会ったペレグリーニ
さらに1時間以上歩いた頃でしょうか。景色はそれほど良くありません。でも、もし晴れていたら暑さでこのペースでは歩けなかっただろうな、と前向きに考えながら進みます。
すると、ようやく3人の女性ペレグリーニ(巡礼者)を発見!正直、少しホッとしました😄同じグループかと思いましたが、実際にはドイツ人女性1人と、別の国から来た女性2人組でした。ドイツ人女性はスマホで現在地を調べてくれて、私がどこにいるのか教えてくれました。これは本当に助かりました。
昨夜泊まったアルベルゲも実は同じだったようですが、私は全く気付いていませんでした😅このドイツ人女性とは、この後ポンテ・デ・リマまで同じような日程で歩くことになります。
初日の道はまだ「巡礼」というより移動?
13:30、お腹が空いてきたので昼食場所を探します。しかし、なかなか良さそうな場所がありません。先ほど会った女性2人組は住宅地の公園でランチ休憩。一方、私はドイツ人女性と先へ進み、途中で彼女とも別れ、さらに歩きます。
4時間ほど歩いた頃、週末のお祭り準備をしている教会に立ち寄りました。残念ながら教会は閉まっていて中を見ることはできませんでしたが、この頃から少しずつ青空が広がり始めます。
太陽の光を見るだけで、気分も明るくなりました☀️
初日の宿、ヴァイランへ到着
しばらく歩くと、本日の宿を示す標識を発見。「もうすぐ着く!」そう思うだけで、一気に気持ちが楽になります。
そして17時前。ようやく本日の目的地、Albergue de Peregrinos do Mosteiro de Vairão(住所:4485-662 Vairão, ポルトガル)に到着しました。歩行時間は5時間と少々。疲労感はありますが、「初日ならこんなものかな?」という感じです。
このアルベルゲは寄付制の修道院タイプ。Wi-Fiはなく、ベッドの造りは少し簡素でしたが、清潔感はありました。宿泊者は思ったより少なく、部屋の広さの割には静かな夜になりそうです。料金は5ユーロを払いましたが、本来は7ユーロだったのかもしれません。
巡礼者との出会い
夕食用にミニマーケットへ向かいました。しかし、品揃えは期待外れ……自炊できそうなものはほとんどありませんでした。仕方なく店内のカウンターでビールを一杯🍺確か1ユーロだったと思います。安い!これぞポルトガルの魅力ですね。
夕食は持参した袋ラーメン。さらに残ったスープにご飯を入れてみましたが、正直あまり美味しくありませんでした😂
食事中、ロシア人女性の巡礼者と話す機会がありました。彼女は翌日、海沿いのルートを歩く予定とのこと。同じサンティアゴを目指していても、ルートはいくつもあり、それぞれが自分の旅を楽しんでいることを知りました。
その後、ドイツ人の年配男性とも話しました。彼はすでに仕事を引退していて、何度も巡礼を経験しているようでした。「カミーノの魅力は後半のいくつかの村を歩くところだよ」とのこと。確かに今日歩いた道は、ほとんどが車道沿い。まだ「巡礼の美しさ」を十分感じる段階ではなかったのかもしれません。彼によると、フランス人の道は巡礼者が多く、宿の確保も大変だそうです。それだけ世界中から人気があるということですね。
今日一日の印象ですが、ポルトガル人の道も年配者だけではなく、若い巡礼者も意外と多く歩いていました。ふと、日本のお遍路を思い出しました。四国のお遍路も、もっと海外へ魅力を発信すれば、きっと外国人旅行者にも人気が出るのではないでしょうか。
こうして、ポルトからヴァイランまでの23.7km。私のサンティアゴ巡礼、最初の一日が無事に終わりました。正直、今日はまだ「移動」の色が濃い一日でした。でも、明日から少しずつ「歩く旅」の本当の魅力が見えてくる……そんな予感がしています。
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