フォンテーヌブローでの最後の朝を迎えました。この日も朝から快晴で、最高気温は27℃予報。まるで初夏のような陽気の中、最後の一日を思い切り楽しむことにしました。
いつも通り10時を過ぎてから起床。オーナーの奥様とおしゃべりしながらブランチタイムを楽しみました。バゲット、ジュース、コーヒーに加え、自家製のいちごジャムとマーマレード、スーパーで買っておいたバナナや洋梨、シリアルなどを囲みながら、のんびりとブランチを楽しみます。
このゆったりとした朝の時間も、今回のツアーの大きな魅力でした。この日は夕方までボルダリングを楽しみ、その後ゲストハウスへ戻って荷物をまとめ、シャワーを浴びたあと夕食を済ませてストラスブールへ帰る予定です。
最後に選んだエリアは FRANCHARD ISATIS(Côte)
昼前から向かったのは、お気に入りとなった FRANCHARD ISATIS(Côte)。
- Arabesque (4a+) 完登
フォンテーヌブローでのウォーミングアップは、これぐらいのグレードで十分満足。 - Berceuse (5c) 完登
上部が少しヒヤヒヤものだった。 - Coup de Rein (6a) 完登
細かいカチをつないでいく、自分好みの課題。
「7aが登れた!」と思った瞬間
Le Faux Baquet(7a) 完登……とは言えないのかも🤔 最初の数手はスムーズに進み、4手目は少しデッドでしたが、なんとかクリア。続く5手目では左足のヒールフックが絶妙に決まり、そのままリップへ。マッチしてから右手を大きな穴へ伸ばす。「落ちるかもしれない……」そんな不安を抱えながらも、必死に体を支える。そして……登れた。思わず声が出ました。「ついにフォンテーヌブローで7aが登れた!」これまで何度も跳ね返され続けた7a。その壁を越えられたと思った瞬間でした。
……しかし数日後、まさかの疑惑が😬
と、喜んでいたのも束の間。フォンテーヌブローの7aにしては易しく感じたので bleau.info で調べてみると、ウェブサイトのビデオでは、リップを使わずに直接大きな穴をつかんで登っていました。もしかすると、私は隣の課題 Yapludju(6a+)のホールドを使ってしまっていたのかもしれません。この謎に頭を抱えるばかりです。モヤモヤは消えず、自分を納得させることができないので、個人的には「フォンテーヌブローでの7a完登は、まだ達成していない」という結論に至りました。少し悔しいけれど、多くのラインが引かれているフォンテーヌブローらしい、モヤモヤした思い出です。
- Le Faux Baquet (7a) 完登(疑義あり)
登った直後は完登と確信したが、後日 bleau.info で確認すると隣の課題 Yapludju のホールドを使っていた可能性が浮上。個人的には未達成と結論。
FRANCHARD ISATIS(Est)
- Marbre Brisée (6a) 敗退
左側からスタートし中央の割れ目からダイノする課題(シンクラック)。離陸から一歩も動けず。 - Angel Arrondi (5b+) 敗退
最後のデッドからのパーミングに耐えられずフォール。惜しいところまでは到達。
いつか挑戦してみたい美しいライン
再び FRANCHARD ISATIS(Côte)へ戻ると、目を奪われたのが Rampe Infinie(7b)。右端から長いトラバースを続け、最後にマントルを返して終了する、美しい一本です。もちろん今の実力では歯が立ちませんが、「いつか登ってみたい」と思わせるラインでした。ちなみにこの写真の左端は高さ3mほどあります。
- Millième Gratton (6b) 完登
シットスタートからトラバースし右上へ直上するライン。体感では6a〜6a+程度だが、とても面白い課題。
こうして今回のボルダリングは終了。18時を過ぎ、駐車場でみんなとアペリティフを楽しみながら、フォンテーヌブローで過ごした4日間を振り返りました。
オーナー夫妻と心温まるお別れ
ゲストハウスに戻って片付けとシャワーを済ませ、お世話になったオーナー夫妻へ感謝の気持ちを込めて花束をプレゼントしました。短い滞在でしたが、とても居心地の良い時間を過ごさせてもらいました。
最後の夕食は、まさかの中華食べ放題
夕食は Fontainebleau-Avon 駅前へ。周りを見渡していると、中華料理店のビュッフェ(食べ放題)を見つけ、そこに決定。なぜか中華料理なのにワインを注文するところが、いかにもフランスらしいところです😁料理の味は正直それほどでもありませんでしたが、みんなは驚くほどよく食べていました。こんなにたくさん食べるなら「今までの夕食では足りなかったのかな?」そんなことを思いながら、今回最後の晩餐を楽しみました。
深夜の帰路、そして今回のツアーを振り返って
お腹も満腹になり、23時過ぎにフォンテーヌブローを出発。思いのほか暖かなストラスブールに戻ったのは、まだ夜が明ける前の午前5時前でした。
これまでは遠かった(縁が薄かった)フォンテーヌブローですが、この短期間で3度も訪れたことで、すっかり身近な場所になりました。もちろんグレードを追いかける楽しさもあります。でも、それ以上に印象に残ったのは、森の中でクライミング友とおしゃべりしながら、一日中のんびりボルダリングを楽しむ時間でした。そんな贅沢な時間こそ、フォンテーヌブロー最大の魅力なのかもしれません。皆さん、本当にお疲れさまでした。そして、今回も誘ってくれてありがとうございました。
今回の遠征を振り返って
今回の遠征では FRANCHARD RAYMOND で Grosse Tuile(6c)が完登できた一方で、何度も挑戦した Abitur(5a)は最後まで登れませんでした。数字だけを見れば不思議な結果ですが、それこそがフォンテーヌブローの奥深さ。力だけでは登れず、一つひとつのムーブを正確に読み解くことの大切さを、改めて実感した4日間でした。
滞在先だったミリィ・ラ・フォレ(Milly-la-Forêt)の村
最後に少しだけ、今回泊まっていた村についても触れておきます。宿泊は、ミリィ・ラ・フォレ(Milly-la-Forêt)の村にある、おそらくプライベートなゲストハウスを利用しました。クライミング友の、そのまた友人からの紹介だったと思います。
この村は、かつてサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の宿場町として栄え、薬草やハーブの産地としても知られています。また、芸術家ジャン・コクトー(Jean Cocteau)が晩年を過ごした村でもあります。もし雨で登れない日があれば、村をゆっくり散策するだけでも十分楽しめる、静かで魅力的な場所です。フォンテーヌブロー宮殿ほどのスケールではありませんが、なかなか魅力的な村です。
✍🏻 追記:数日後、借りていたクラッシュパッドを返却しにクライミングジムへ行くと、帰り際にクライミング友から「中華料理の食べ放題に行こう!」と誘われました。個人的には思わず笑ってしまいました😆これまで一緒に食事へ行くときは、いつもピザだったのに、まさかこんなタイミングでまた中華の食べ放題とは。こういう偶然が重なるのも、旅の面白さなのかもしれません。
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