今回のスイス遠征の目的は、グリムゼル周辺でのマルチピッチクライミング。ところが初日は朝から雨に見舞われ、予定していた外岩は諦めてクライミングジムKletterzentrum Gaswerk Schlierenで一日を過ごすことに。「今日はこのまま終わりかな」。そんな空気が流れていたのですが、午後になると少しずつ空が明るくなり始めます。そして誰かが一言。「外岩、行けるんじゃない?」クライマーは、本当に最後まで諦めません😆
地図を見ても分からないローカルエリア
急きょ向かったのは、宿泊していたシャレーから車でアクセスできるPolizeiposten Sarnen。名前を聞いても、正直どこなのか全く分かりません😄有名なクライミングエリアでもなく、海外遠征で名前が挙がることもないローカルエリアです。ルートは約60本。高さは最大30mほどで、コンパクトながら中・上級者向けのルートが揃っています。
到着すると、午前中の雨が嘘だったかのように岩はほとんど乾いていました。アルプスの天気は本当に読めません。ちょうど地元のクライマーがいたので現在地を確認し、いよいよ私にとって2019年最初のスイスでの外岩クライミングが始まりました。時刻は17時30分。普通なら一日の終わりですが、夏のヨーロッパはまだまだ明るい時間です。
夕方からでもしっかり登れる:Polizeiposten Sarnen
午前中にクライミングジムで体を動かしていたこともあり、ウォーミングアップは十分でした。
- Kuligator(6c)mOS
最初に選んだのはKuligator。ボルト間隔も比較的近く、「何とかなるかな」と思いながら取り付きました。少しクセのあるムーブでしたが、最後まで気持ちよく登ることができました。 - Alpiner Lehrplan(6a+)FL
クイックドローを回収するために登ったルートでしたが、ところどころ岩が少し脆そうで緊張します。それでも内容は面白く、ローカルエリアらしい雰囲気を楽しめました。 - Personne n'avait pensé(Kurz)(6c)mOS
Minirock(7a+)と迷ったけれど、このルートをチョイス。本当は続く2ピッチ目(7a)まで登ることも考えていましたが、スタート直後からボルト間隔が思った以上に遠く、精神的になかなかハード。無理はせず、1ピッチ目だけで終了しました。海外では「難しさ」だけではなく、「安心して登れるかどうか」もルート選びの大切なポイントだと改めて感じます。
雨だった一日が、最高の一日に
登り終えたのは19時頃。朝は「今日はジムだけかな」と思っていた一日でしたが、
クライミングジムを楽しみ、
ローカルな外岩も登り、
スイスの自然まで満喫。
終わってみれば、とても充実した一日になっていました。旅は予定どおりに進まないこともあります。でも、だからこそ思いがけない場所や、新しい景色に出会えることもあるのだと思います。
スイスで過ごした温かな夜
夜は、Yves君のご両親や妹さん一家と一緒に夕食をごちそうになりました。ここはスイスですが、食事はどこかフランスらしい流れ。まずはアペリティフで乾杯。その後にステーキ、チーズ、そしてデザートへと続きます。初対面の方も多く、フランス語の会話には相変わらず付いていけませんでしたが😅笑顔が絶えない、とても温かい時間でした。
気が付けば日付も変わり、明日はいよいよ今回の遠征の目的であるマルチピッチクライミング。期待を胸にベッドへ入りました。
この日の登攀記録
Sarneraatal → Polizeiposten Sarnen
- Kuligator (6c) mOS
- Alpiner Lehrplan (6a+) FL
- Personne n'avait pensé(Kurz) (6c) mOS
0 件のコメント:
コメントを投稿