「今週末、フォンテーヌブローへ行かない?」そんな一本のメッセージが届いたのは、前日の夜22時頃。連絡をくれたのは、渡仏して以来、何年も連絡を取っていなかった知人でした。まったく予想もしていなかった誘いでしたが、「行けるときに行こう」と思い切って返事をし、急きょ週末のフォンテーヌブロー遠征が決定しました。
どれくらい急だったかというと、出発前日の22時頃に連絡が入り、翌朝7時40分頃からチャットで詳細を決め、そのまま10時44分発のTGVへ乗車。お昼過ぎ(15時頃)にはもうフォンテーヌブローに到着していました。こんなにフットワークの軽いクライミング遠征は、おそらく初めてです 🤣
7年ぶりの Larchant-Éléphant
初日はリクエストにお応えして、Larchant-Éléphant(ラルシャン・エレファン)へ向かいました。個人的には、このエリアで登るのは、フォンテーヌブローに初めて来た2015年11月15日以来の2度目。実に7年ぶりになります。
7年ぶりに歩く森の景色は、ほとんど当時のまま。ただ、「象の岩(Rocher de l'Éléphant)」が登攀禁止になり、一部立入禁止区域が設けられている点だけが大きな違いでした。
忘れられない2015年の思い出
2015年11月15日というのは、パリ同時多発テロが起きた2日後のことでした。実は私はテロがあった当日その時刻、翌日のフォンテーヌブロー遠征を楽しみにしながら、パリ市内のレストランで食事をしていました。私にとってフォンテーヌブローの思い出は、いつもあの日の記憶と重なります。それでも翌朝、予定どおりフォンテーヌブローへ向かい、初めてこの森でボルダリングを楽しみました。だからこそ、この場所へ戻ってくるたびに、あの出来事を思い出さずにはいられません。当時の記録は 👉🏻 こちらに詳しく残していますので、興味のある方はご覧ください。
まずは感覚を取り戻す
Éléphant(Est)
- Ame Soeur (2c) 再登
7年前にも登った課題。フォンテーヌブローの岩の感触を思い出す一本。 - Bimbo (4b) 完登
ウォーミングアップにちょうどいい一本。 - La Prise Occulte (5a+) 敗退
右足を置く位置が分からず、ビビって敗退。 - Les Surplomb du Lépreux (6a) 完登
自分にちょうどいい難しさで、登っていて純粋に楽しい課題。 - Les Bossettes du Lépreux (6a) 敗退
短い課題だが、まったく歯が立たず。フォンテーヌブローらしい一筋縄ではいかない一本。
まさか、ここで再会するとは!
場所を移動し、7年前に登れなかった課題へ向かうと、どこか見覚えのある集団が……。
「えっ?」
なんと、アルザスのヴォージュ山脈で何度も一緒になったドイツ&ギリシャ人のクライミング友たちでした。お互い顔を見合わせた瞬間、大爆笑。もちろん来ていることは知らなかったし、フォンテーヌブローは広いのに、まさかこんな場所で再会するとは思ってもいませんでした。この偶然のおかげで、その後は翌日も含め、一緒に登ることになりました。旅先でのこういう再会は、本当に嬉しいものですね。
7年前の宿題に再挑戦
Trav-B-F(6c+) 完登.....?
7年前(2015年11月)、何度も挑戦して登れなかった課題。今回こそは宿題回収です。「以前よりは簡単に登れるかな」そんな期待もありましたが、結局何度もトライすることになりました。それでも最後には何とか完登。7年越しの宿題を回収できた瞬間は、本当に嬉しかったです。
......と思っていたのですが、あとでトポを見返すと、どうも自分がトラバースした位置が少し高かったような気も。とはいえ、7年前も同じムーブで登ろうとしていた記憶があります。さて、これは完登と言っていいのでしょうか 😕 少しモヤモヤは残りますが、それもまたフォンテーヌブローらしいところです。
- Trav-B-F (6c+) 完登(疑義あり)
7年越しの宿題として完登したが、トラバース位置が本来より高かった可能性があり、モヤモヤが残る。 - L'U.S.I (5a) 完登
問題なくクリア。 - La Voie Michaud (6c) 敗退
苦手なダイノ系ルート。まったくタイミングが合わず。
- Le Coeur (7a) 敗退
何度かトライしたが核心部を超えられず。
- Les Doigts (6c) 敗退
得意なタイプだと思っていたが、核心の浅いクラックが保持できず。
- Le Doigts de Glace (6c) 敗退
ダイノ課題。まったく飛ぶことができず。
宿題は回収できたとは言い難いのかも?まだまだ課題は山積み
何度かトライしたが核心部を超えられず。
得意なタイプだと思っていたが、核心の浅いクラックが保持できず。
ダイノ課題。まったく飛ぶことができず。
できればもう一本くらい6c〜6c+を登って終わりたかったところですが、今の実力を考えれば妥当な結果だったのかもしれません。それでも、7年前に登れなかった Trav-B-F に再挑戦できたことは大きな収穫でした。「宿題回収成功!」.....と言い切りたいところですが、ラインが少し違っていた可能性もあり、正直なところ少し複雑な気持ちです😬
とはいえ、7年ぶりに訪れた Larchant-Éléphant で、当時を思い出しながらクライミング友たちと一日中ボルダリングを楽しめたこと。それだけでも、この急きょ決まったフォンテーヌブロー遠征は十分価値のある一日でした。
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