フォンテーヌブローのボルダリングは、想像以上に手強い世界です。何度も岩から落ち、「今日は一本も登れないかもしれない……」と肩を落とした日もありました。それでも夕方になれば、クライミング友と食卓を囲み、美味しい料理を食べながら笑い合う。「また明日頑張ろう」と自然に思える。そんな時間が待っています。私にとってフォンテーヌブローは、岩場だけではなく、宿やキャンプ場、レストランまで含めて思い出の場所です。
このブログでは、これまで4回の遠征で実際に利用した宿泊施設やキャンプ場、そして印象に残ったレストランやパン屋さんを紹介します。初めてフォンテーヌブローを訪れる方向けのおすすめエリアやトポについては、別のブログにまとめています。自称「6cボルダー」の記録ですが、温かい目で読んでいただけると嬉しいです😁
フォンテーヌブロー宿泊(ホステル&ホテル)
Fontainebl'hostel(2015年11月)
初めてフランスのフォンテーヌブローでボルダリングをする際に利用した宿泊施設が、Fontainebl'hostel(フォンテーヌブル・ホステル)です。クライミング友が予約をしておいてくれましたが、オーナーのパトリック(Patrick)さんは英語も話せるので、フランス語が分からなくても心配ありません。
泊まった部屋はドミトリー形式で、2段ベッドが3つ。シャワーとトイレが付いた部屋で、宿泊者の利便性もよく考えられていました。それ以外に、共用スペースにもシャワーとトイレがあり、キッチンも自由に使えました。冷蔵庫、皿やカップ、フォーク、ナイフなども利用可能で、自炊派にはありがたい環境でした。
部屋は簡素ながら清潔で、必要なものはひと通り揃っています。簡易的な宿泊で問題なければ、快適に過ごせると思います。車がなくても、パトリックさんがクライミングエリアや駅まで送迎してくれます(有料、メール等で事前に確認をおすすめします)。クラッシュパッドのレンタルもありました(こちらも有料)。
個人的には宿泊施設の場所が少し分かりにくかったのですが、現在はGoogleマップなどを使えば問題ないと思います。「パリ観光とフォンテーヌブローのボルダリングを両方楽しみたい」という方にもおすすめできる宿です。
ちなみに、Fontainebleau-Avon駅の観光案内所には、Fontainebl'hostelの割引券が置かれていました。
Hotel Terminus(2022年11月)
日本から知り合いが来たときに一緒に利用したホテルです。ボルダリング道具以外の荷物が多かったため、駅から一番近いホテルを選びました。まあ、評判どおりのホテルといった印象でしょうか。部屋は狭く、バス・トイレと部屋を仕切る扉もしっかりとは閉まりませんでした。シャワーやトイレ自体には清潔感がありましたが、備え付けのドライヤーを使うと、なぜか少し変な匂いがしました。簡素ながら必要なものは揃っています。駅から近いことが最大の魅力なので、「荷物が多い」「移動を最小限にしたい」という方には便利なホテルです。
🏕 フォンテーヌブロー キャンプ場
Camping Les Prés(2018年4月)
2回目の遠征では、フォンテーヌブローにある Camping Les Prés(キャンピング・レ・プレ)というキャンプ場に滞在しました。ボルダリングトポには、Camping de l'Île de Boulancourt(キャンピング・ド・リル・ド・ブランクール)を含め、複数のキャンプサイトが紹介されていますが、選んだのはクライミング友。選んだ理由は分かりませんが 😁 結果として快適に過ごせました。
受付のご婦人はフランス語だけでなく、聞き取りやすい英語でも対応してくれたため、フランス語が話せなくても心配はありませんでした。
Camping Les Prés では、Fontainebleau(Font Bloc)などのボルダリングトポが数種類販売されています。ボルダリングマットやブラシもレンタル可能です(詳細は事前にお問い合わせください)。キャンプ場のWi-Fiを利用する場合は、別途料金が必要です。
飲料水は少量(1.5L×6本)をスーパーで購入しましたが、基本的にはキャンプサイトの水道水を料理や飲み物に使っていました。
シャワーは、常にお湯が出るようになっています。深夜1時にもシャワーを浴びましたが、温水が不足することはありませんでした。ただし、夏休みのような混雑期には状況が異なるかもしれません。
このキャンプサイトについて問題点を挙げるとすれば、トイレでしょうか。海外では一般的ですが、このキャンプサイトでも便座がなく、少し不便に感じました。とはいえ、その点を除けば快適に過ごすことができました。
キャンプサイト内でのバーベキュー。このキャンプ場には専用のバーベキューエリアがあります。スーパーで炭や食材を買い込み、夕方から仲間とバーベキュー。昼間は登れなかった課題に落ち込んでいても、炭火で焼いた肉を囲めば、不思議と「まあ、また明日頑張ればいいか」という気持ちになれます。フォンテーヌブロー遠征の思い出は、岩だけではありません。夜のバーベキューも、遠征の大きな楽しみでした。
私たちだけの利用だったため問題はありませんでしたが、夏のバカンスシーズンなど混雑する時期にはどうなるのか、少し気になるところです。
電源に関しては、キャンピングカー旅行でよく使われる専用プラグがあると便利です。クライミング友の中にこのプラグを持っている人がいたので、夜の食事や携帯電話の充電などが快適に行えました。この特殊なプラグはキャンプサイトでも購入可能です。たこ足配線用の延長コードなどは各自で用意する必要がありますが、スーパーで簡単に購入できます。
特殊なプラグを持っていない場合でも、携帯電話の充電については、トイレの横に洗面所があり、フランスで一般的な電源コンセントが設置されています。ただし洗面所とキャンプサイトは少し離れているため、携帯用バッテリーを併用した方が安心かもしれません。
🏠 フォンテーヌブローの Gîte(ジット、貸し家)
フランスでの生活を体験してみたい方は、Gîtes de France(ジット・ド・フランス)をチェックしてみるのもおすすめです。3度目のフォンテーヌブロー滞在では、ちょっとしたジットのような宿に泊まりました。
実は、クライミング友の知り合いの貸し家だったので、一般的なジットの利用とは少し状況が違うのですが、とても楽しい体験でした。朝はオーナーさんとまったり朝食をとり、その後フォンテーヌブローの岩場へ向かう。のんびりと流れる朝の時間と、待ち受けるシビアなボルダリング。このギャップこそが、フォンテーヌブローらしい思い出として今でも心に残っています。
課題に凹んだ日も救ってくれたレストラン(2015 & 2022)
- Auberge De La Dame Jouanne - Le Chalet Jobert
Auberge de la dame Jouanne, Forêt de la commanderie, 77760 Larchant
エレファントエリア(Éléphant)の近くにあるレストラン。フォンテーヌブローらしい森の中にあり雰囲気がとても良く、料理も美味しかった。 - La Locanda
27 bis Av. Franklin Roosevelt, 77210
お店ではジャズが流れ、おしゃれな雰囲気で感じの良いレストラン。注文したピザはとても美味しく、次回は他の料理も試してみたい。 - Avon Bistro des Amis
1 Rue Montebello, 77300 Fontainebleau
もともとは隣の「Le Franklin Roosevelt」に行く予定だったが予約でいっぱいで入れず、偶然入ったビストロ。可もなく不可もなく、普通のビストロ料理といった印象。
登る前に立ち寄りたいパン屋さん(2022)
- Boulangerie-Pâtisserie Nonnet
24 Bd du Général Leclerc, 77300 Fontainebleau
遠征中、一番印象に残ったパン屋さん。サンドイッチや定番のパン・オ・ショコラを購入。外側はカリッと、中はフワフワで、口の中でとろけるような味わい。ボルダリング前の朝食にぴったり。 - Au Rocher d'Avon
29 Bis Av. Franklin Roosevelt, 77210
パン・オ・ショコラ、パン・オ・レザン、ショーソン・オ・ポムなど種類豊富。正直可もなく不可もなくだが、標準的なフランスのパン屋さん。雰囲気と店内の匂いはとても良かった。 - Avon Boulangerie de la Gare
5 Av. du Général de Gaulle, 77210 Avon
駅前という便利な立地。味は少し残念な感じだが、駅のキオスクで買うよりはずっと美味しい。時間がないときにおすすめ。
宿にも、キャンプ場にも、レストランにも、それぞれ忘れられない思い出があります。フォンテーヌブローでは、登れた課題よりも、登れずに落ち込んだ課題の方が記憶に残っていることも少なくありません。それでも、美味しいパンを食べ、クライミング友と食卓を囲み、また翌朝には岩へ向かう。そんな時間を何度も繰り返したからこそ、私はフォンテーヌブローという場所が好きになりました。これから遠征を計画している方の宿選びや食事選びの参考になれば嬉しいです。そして、ぜひ実際に登ったエリアやおすすめトポをまとめたブログもぜひ目を通してみてください。
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