予定より少し遅れてしまいましたが、いよいよラインシュタイク(Rheinsteig)ハイキングのスタートです。この日の目的地はカウプ(Kaub)。距離にして約34km。今だから言えますが、この計画は少し欲張りすぎました……。
まずは、リューデスハイム(Rüdesheim am Rhein)のもう一つの名所、ニーダーヴァルト記念碑(Niederwalddenkmal)を目指します。
ちなみに、最初の写真はアススマンスハウゼン(Assmannshausen)を過ぎたあたりから撮影したものです。ライン川を挟んで手前に見えるのがラインシュタイン城(Burg Rheinstein)、その奥がライヒェンシュタイン城(Burg Reichenstein)。この先は、こんな古城を何度も眺めながら歩くことになります。
ニーダーヴァルト記念碑へ
まずはリューデスハイムの観光案内所へ。ニーダーヴァルト記念碑までの行き方を尋ねると、
「リフトで行くのがおすすめですよ。」
とのこと。いやいや、いや〜歩いて行きたいって言ってるんだけどなぁ……。観光案内所でもらった地図を見ると、徒歩ルートもしっかり載っていたので、オレンジ色のルートを進むことにしました。仮に道を少し間違えたとしても、ぶどう畑の上にそびえる巨大な記念碑を見失うことはありません。
30分ほど歩いて、ニーダーヴァルト記念碑に到着。……それにしても暑い。気温は30℃を超えていたのではないでしょうか。
「涼しい場所を求めて来たはずなのに、全然涼しくないじゃん!」
と思わず心の中でツッコミを入れてしまいました。巨大な記念碑はいかにもドイツらしい迫力があり、展望台からはライン川が大きく蛇行する絶景が広がっています。
夢中で写真を撮っていると、ドイツ人の親子に「写真を撮ってもらえますか?」と声を掛けられました。もちろん快く引き受けると、
「ハンサムに撮ってね。そうじゃないと怒るよ(笑)」
そんな冗談まで飛び出して、思わずこちらも笑顔に。ドイツの人って真面目なイメージがありましたが、ユーモアたっぷりでした。
気が付けば時刻は13時過ぎ。予定より2時間以上遅れてしまいましたが、ここから本格的なラインシュタイクの始まりです。
古城を眺めながら歩くライン渓谷
歩き始めると、すぐ対岸に帰りに立ち寄る予定のビンゲン・アム・ライン(Bingen am Rhein)が見えてきます。手前を流れるのがライン川、その奥がナーエ川。このナーエ川流域はドイツ有数のワイン産地として知られ、特にリースリングの産地として有名です。歩き始めたばかりのこの頃は、景色を見るたびに足を止め、何枚も写真を撮る余裕がありました。
ビンゲンを過ぎると現れるのが、小さな塔ネズミの塔(Binger Mäuseturm)。ライン川に浮かぶ姿がとても印象的で、「いよいよライン渓谷を歩いているんだな」という実感が湧いてきます。
その先では、アススマンスハウゼンの町越しにラインシュタイン城が姿を現します。まるで絵本に出てくるような美しい古城で、内部見学やレストランも利用できるそうです。
アススマンスハウゼン(Assmannshausen)に到着。アクゼント ホテル ベルクズ アルテ バウアンシュエンケ(AKZENT Hotel Berg's Alte Bauernschänke)前では多くの人が写真を撮っていたので、私も。
さらに歩くと、その奥にはライヒェンシュタイン城(Burg Reichenstein)。かつては盗賊の城として知られていましたが、現在はホテルとして利用されています。
「こんな古城に泊まる夜って、どんな気分なんだろう。」
そんなことを考えながら歩くのも、このコースの楽しみの一つでした。ストラスブール近郊を流れるライン川が、ここではまったく違う表情を見せていることにも、不思議な感覚を覚えました。
ライン川を離れて森の中へ
アススマンスハウゼンを過ぎると、コースはライン川から少し離れ、本格的な森のハイキングへと変わります。すると突然、目の前に門。
「えっ、行き止まり!?」
一瞬焦りました。でも冷静に考えると、山道に入ってからは道を間違えようがないと思い、恐る恐る押してみると……あっさり開きました。
先ほど遠くから眺めていた、かつては盗賊の城ライヒェンシュタイン城(Burg Reichenstein)をようやく通過しました。
ただ、この日はとにかく暑い。通りがかりの池を見ると、「飛び込みたい……。」そんなことばかり考えていました。
そんな辛さも忘れさせてくれるのが、ラインシュタイク(Rheinsteig)の絶景です。その後、トレヒティングスハウゼン(Trechtingshausen)、ゾーネック城(Burg Sooneck)を通過。どこを歩いても古城が次々と現れ、「さすが世界遺産」と思わせる景色が続きます。
一方で、ゾーネック城の背後では山肌が大きく削られていて少し残念な景色も。今回歩いたラインシュタイクの中で、ある意味もっとも印象に残った風景でした。
ようやくロルヒへ
歩き始めて約4時間。ようやくロルヒ(Lorch)に到着しました。距離にして約20km。本来なら、この町で一泊する予定でした。しかし、事前に手頃なホテルが見つからず、この日はさらに約14km先のカウプまで歩く計画に変更。……今振り返ると、この判断は完全に失敗でした。
すでに体力はかなり消耗。しかも気温は想定以上。さらに出発が遅れたこともあり、ロルヒに到着した時には16時45分を過ぎていました。
もしカウプ(Kaub)にホテルを予約していなければ、迷わずここで宿泊していたと思います。教会の近くにあるパン屋さんの水飲み場で顔を洗い、火照った体を少しだけ冷やしました。そして、重くなった足をもう一度前へ。次の目的地、カウプを目指して歩き始めました。
👉🏻 続く
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