3月下旬ですが、ストラスブールは相変わらず寒い日が続いています。例年なら春らしい暖かな日が何日か訪れる頃ですが、2016年はまだそんな日が訪れていない気がします。
そんな中迎えたイースターホリデー。金曜日から月曜日までの4日間、Vendredi Saint、Pâques、Lundi de Pâques と続く連休を利用して、クライミングジム仲間たちと Les Calanques(カランク)へ向かうことになりました。地中海沿いに連なる白い石灰岩の断崖とターコイズブルーの海。2013年に初めて訪れた時、その景色の美しさに心を奪われました。「いつかもう一度来たい。」そう思わせてくれた場所に、まさか3年後に再び訪れることになるとは思ってもいませんでした。
ストラスブールから Cassis (カシ) へ
金曜日、小雨が降る朝6時40分に迎えに来てもらい、集合時間の朝7時から40分遅れでストラスブールを出発。Cassis (カシ) までは約800km、車で9時間ほどかかります。途中で休憩とランチを挟み、予定通り17時過ぎに到着しました。
Cassis は薄曇りでしたが、気温は15℃ほど。ストラスブールの冷たい空気から一気に解放され、「南フランスまで来たんだな」と実感しました。
そして荷物を降ろすかどうかというタイミングで、「今から少し登りに行こう!」との一言。えっ、聞いてないよ 😁 9時間のドライブ直後にもかかわらず、そのモチベーションの高さには驚かされました。
彼らにとっては初めての Les Calanques。登りたくてしょうがない様子で、気が付けば私もクライミングの準備を始めました。
En Vau エリア PORT MIOU Calendal
慌てて準備を済ませ、Cassis から最も近そうな En Vau エリアの PORT MIOU Calendal へ向かいました。海へ向かって切れ落ちる白い石灰岩の岩壁と、その向こうに広がる穏やかな地中海。この景色を見るだけでも、長時間の移動の疲れが少し和らぐ気がしました。
2013年に Les Calanques を訪れた時も、初日はこのエリアに来ていました(私は登りませんでしたが 😏)。そして思わぬ出来事が。岩場にいた別のクライマーから、なんと「私を知っている」という方に声をかけられました。言われてみれば「ジムで会ったことがあるのかも」というくらいの記憶でしたが、遠く離れた南フランスで、まさかそんな出会いがあるとは思いませんでした。クライミング界は本当に狭いものですね。
登ったルート
- Christ (5c) FL
2本目のボルトをクリップした後の右トラバースが意外と難しく、短いながらも印象に残るルートでした。 - Hugo (5c) FL
グレード通りの素直なルート。気持ちよく体を動かせる一本でした。 - Matilde (4c) FL
アップにぴったり。久しぶりの石灰岩の感触を楽しみながら登れました。
初日を終えて
1時間ほど登ったところで撤収。辺りはすっかり薄暗くなっていました。その後は車で10分ほどの Auchan(Aubagne en Provence)へ買い出しへ。
晩ご飯はアペリティフから始まり、ワインとサラダ、冷凍ピザという簡単な構成。豪華ではありませんが、遠征初日の食卓としては十分でした。長距離移動のあとにクライミングまでこなしたので、皆さんかなり疲れていたはずです。それでも食卓には笑い声が絶えず、誰もが満足そうな表情を浮かべていました。こうして Les Calanques 遠征の初日は終了。今回のメンバーはとにかくモチベーションが高く、この4日間がどんな展開になるか、早くも楽しみになってきました。
翌日は、今回の遠征の本番とも言える Morgiou(Crêt Saint-Michel)でのマルチピッチクライミング。地中海を眼下に見下ろしながら白い石灰岩の壁を登る、Les Calanques を象徴する一日が待っています。果たしてどんなクライミングになるのでしょうか。
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