今朝は前日までの激しい風も収まり、穏やかな朝を迎えました。前日の La Demande 敗退を踏まえ、この日は無理をせず、まずはヴェルドンの環境そのものに慣れることを優先することにしました。
選んだのは、100m前後の比較的短いルートで、ボルトがしっかり整備されたスポーツクライミング的なマルチピッチ。
「まずはヴェルドンらしい高度感と石灰岩の感触を楽しみながら登ろう」
そんな気持ちで、Eycharme Crag にある Des Trous de première classe(max 6b、4 pitch、100m)へ向かいました。
取り付きまでの道のり
駐車場 (Chalet de la Maline 付近) から懸垂下降ポイントまでは、少し迷いながらも1時間ほどで到着しました。道に迷っていなければ、実質的には40分ほどの道だったかもしれません 🙄 アプローチはアップダウンが少なく、歩き慣れていない自分でもそれほど問題はありませんでした。
歩きながら渓谷を見渡すと、対岸にはホテル グランド キャニオン デュ ヴェルドン (Logis Hôtel du Grand Canyon du Verdon) が見えます。足元には深い渓谷、その両側には白い石灰岩の断崖。ヴェルドン渓谷の写真は何度も見てきましたが、実際にその場に立つとスケールがまったく違います。思わず足を止めて見入ってしまう景色でした。
クライミングルートの取り付きには、Des Trous de première classe の終了点から懸垂下降3回(30m, 20m, 50m)でたどり着けます。
ルート概要:Des Trous de première classe
👱🏻♀️ L1:6a 🐢 L2:6b 👱🏻♀️ L3:6a 🐢 L4:6b
駐車場を出発したのは10:00、戻ってきたのは17:00。思っていたよりも時間がかかりました。ルートが短かったので(100m)、もしかすると2ルート登れるのではと考えていたのですが……
実質的な核心部はピッチL2(6b)だったと思います。最後のピッチL4(6b)はピッチL2よりは易しく感じ、6a+ぐらいの印象でした。ピッチL2については他のメンバーも難しく感じたようで、彼らの体感では6b+ではという意見でした。
時間がかかった大きな原因は、ピッチL2でスタックしたメンバーを助けていたことです。壁の上で身動きが取れなくなった仲間を見ながら、どう声をかけ、どう確保するかを考える時間は、思っていたよりも長く感じました。それでも最終的にはうまく対処できて、ほっと一安心。色々なことが起こるのがマルチピッチクライミングだと、改めて実感しました。
初めて組むメンバーで
今回のメンバー(Andreaくん👱🏻♂️🇮🇹、Oscarくん👱🏻♂️🇮🇹、Louiesさん👱🏻♀️🇫🇷、Tortoise🇯🇵)でマルチピッチクライミングに行くのは、Andreaくんを除いて全員初めてでした。Oscくんとは今回初めて出会い、Louiesさんとは一度だけ Vosges の Kronthal で一緒に登った程度でした。
前日の La Demande での敗退とヒッチハイク、そしてこの日のL2でのトラブル対応。このルートを協力して登り終えたことで、各人のグレード適応力やクライミングスタイル、性格まで、色々なことが見えてきました。一緒に困難を乗り越えるたびに、チームとしての距離が少しずつ縮まっていく感覚がありました。
ヴェルドン渓谷 (Gorges du Verdon) 入門としての Eycharme
Eycharme "Moyen" セクターは、ヴェルドン渓谷で人気のセクターと比べると駐車場からのアプローチが長く、ルート数も限られていてスケール感に欠けるエリアです。
しかしヴェルドン渓谷ならではの渓谷の迫力や石灰岩の質感は十分に味わえるので、初めてヴェルドン渓谷で登る場合のテストケースとして良いエリアだと思いました。
カレーで締めくくる夜
この日の夕食は、実質的にヴェルドン渓谷での初めてのマルチピッチクライミングだったこともあり、お祝いを兼ねて皆さんに日本風カレーライスを振る舞うことに 🍛 最近はどこのクライミングエリアに行っても、カレーライスを作るのが定番になってきました。それでもこの日のカレーは、いつもよりちょっと美味しく感じた気がします 😂
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